犬が爆竹の音を怖がる…わが家は「逃げる」ことにしました|柴犬まめと精霊流しの夜

お盆の精霊流しの爆竹が苦手な黒柴まめが、避難先で耐えている様子 柴犬まめ

8月15日。この日はわが家にとって、1年でいちばんまめが家にいない日です。

理由は精霊流しの爆竹

わが家は海のすぐ近くにあって、地域の方が家の前の海で精霊船を動かしながら爆竹を鳴らします。伝統ある行事で、地元の人間としては大切にしたい風景。でも――柴犬のまめにとっては、たぶん世界の終わりみたいな音なんです。

雷が苦手な子は多いと思いますが、爆竹には雷にはない「ある強み」があります。今日はそこも含めて、わが家が2年前から続けている「逃げる」という選択を書いておきます。

家の前の海で、爆竹が鳴る日

精霊流しは、初盆を迎えた家がご先祖様を送り出す長崎のお盆の行事です。精霊船を引きながら、道中ずっと爆竹を鳴らします

わが家の地域では、だいたい夕方19時ごろから爆竹や花火の音が鳴り響きます。しかも家の前の海を船が通るので、距離を取りようがない。窓を閉めたところで、あの「バンバンバン!」は容赦なく入ってきます。

まめは毎年これで完全に撃沈していました。

  • 💥 雷よりも音が鋭くて、連続する
  • 💥 逃げ場になるはずの家が、いちばん音の近い場所
  • 💥 しかも19時から数時間、ずっと続く

家の中でどれだけ安心スポットを作っても、音源が目の前の海では意味がない。そう気づいたのが3年目でした。

2年前から、まめは「避難」することにしました

そこで2年前から、爆竹が鳴る時間帯はじいじの家に避難するようにしました。

家で耐えさせるのをやめて、そもそも音の届きにくい場所へ連れて行く。犬のしつけ的には「慣らす」が正解なのかもしれませんが、年に1回・数時間のために6歳の子を怖い思いで固めさせる必要はないよね、というのがわが家の結論です。

ちなみに、この考え方は雷対策とは真逆です。雷は突然来るので逃げられない。でも爆竹は違います。日にちも時間も、わかっているんです。

当日のタイムスケジュール|19時までに家を出る

「避難する」と決めた日は、その日の流れが全部そこから逆算になります。今年(2026年)の実際のスケジュールがこちらです。

  • 🕓 16:00 まめの夕方散歩(いつもは17時/この日だけ1時間前倒し)
  • 🛁 16:30 お盆休みの子供たちをお風呂に入れる
  • 🚗 17:00 じいじの家へ出発
  • 💥 19:00 このころから爆竹スタート
  • 🏠 21:00 音がおさまったのを確認して帰宅

ポイントは散歩を1時間前倒しにするところだと思っています。

いつもの17時に散歩に出ると、帰ってきてお風呂に入れて……で、出発がギリギリになる。ワンオペで子供2人+犬を動かすのに、ギリギリほど怖いものはありません。

今年は目標より1時間早い17時に家を出ることができました。(これは自分をほめたい)

移動中、もう始まっていた

ところが、油断していました。

じいじの家に行く途中でお墓の近くを通るんです。そこでもう、鳴る鳴る。

窓を閉めていても、まめには聞こえてしまいます。移動中のまめは呼吸がどんどん荒くなっていきました。ハッハッハッ、と、暑いわけでもないのに。

「あと少しだからね」と声をかけながら、やっとの思いで到着。

……したその瞬間に、爆竹の音

爆竹の音におびえて尻尾を下げて歩く黒柴まめの後ろ姿
しっぽがダダ下がり。柴犬のしっぽは、こんなにわかりやすく気持ちが出ます

しっぽがダダ下がりです。

いつものまめなら、じいじの家に着いたらまず敷地の周辺をぐるっとパトロールしてから家に入ります。それが今年は、音が聞こえた瞬間にしっぽを下げて、そそくさと家の中へ。パトロールどころじゃない。

じいじの家にある、まめだけの避難場所

そのあとは、みんなでご飯。まめはじいじのベッドに避難しているものだとばかり思っていました。

ところがふと見ると、しっぽを下げたままどこかに行きたそうにウロウロしている。ソファと壁のすきまに体を押し込んでみたり。

ソファと壁のすきまに体を押し込む黒柴まめ
ソファと壁のすきまにみっちり。ここじゃない感がすごい

そこで、思い出しました。

去年、まめが避難していた場所があったんです。

爆竹の音が鳴りやむのをじっと待つ黒柴まめ
今年もここ。うつむいて、ただじっと耐えています

三方が板で囲まれた、狭くて薄暗い一角。まめはここに入って、ただじっと爆竹が鳴り止むのを待ちます

去年もまったく同じ場所でした。1年経っても覚えているんですね。

じいじの家の避難場所で伏せて落ち着いた黒柴まめ
少し落ち着いてきた顔。それでも耳はずっと外を向いています

しばらくすると、伏せて少し落ち着いた顔になりました。ただ、耳はずっと外の音のほうを向いたまま。

まめが選ぶ避難場所には、毎回はっきりした共通点があります。

  • 🐾 三方が囲まれている(背中を守れる)
  • 🐾 狭い(体がすっぽり収まるサイズ)
  • 🐾 薄暗い
  • 🐾 人の出入りが少ない場所

家でも同じで、夕立のときは押入れの端に入ります。犬が怖がっているとき、つい抱っこして安心させたくなるけれど、まめの場合は「自分で選んだ狭い場所にひとりで入らせる」ほうが早く落ち着くタイプでした。

(ちなみに、うちのまめでもばあばには抱っこを要求した日があったので、その子・その日によるんだと思います)

21時に帰宅。それでも警戒モードは続く

21時ごろ、もう大丈夫だろうというタイミングで帰宅しました。

家に着いても、まめはまだ警戒心マックス。耳を立てて、玄関でしばらく固まっていました。音が止んでも、体のスイッチはすぐには切れないみたいです。

それでもなんとかいつもの寝床で夜を明かして、翌朝の散歩はいつも通り

正直、ここがいちばんホッとしたところです。というのも2023年のお盆は、爆竹のあと散歩に行けなくなったことがあったんです。玄関で踏ん張って、引っ張っても動かない。近所の公園に連れて行っても遊ぼうともしない。それが数日続きました。

あのときと比べたら、翌朝ふつうに歩いてくれるのは大きな進歩です。「逃がしてよかった」と毎年思う瞬間でもあります。

雷と爆竹の決定的な違いは「予定がわかる」こと

ここが、今日いちばん書きたかったところです。

雷は突然来ます。予報である程度は読めても、「今日の19時から2時間」なんて教えてくれません。だから雷対策は「来てしまったあとどうするか」の勝負になります。

でも爆竹や花火は違います。

  • 📅 日にちがわかる(お盆・地域の祭り・花火大会)
  • 🕐 だいたいの時間がわかる(うちなら19時ごろから)
  • 📍 音が鳴る場所もわかる

つまり「起きる前に手を打てる」怖さなんです。犬の怖がりごとで、これだけ事前に動けるものって実はあまりありません。

わが家がやっていることは、シンプルに3つだけです。

  • 1️⃣ 音が鳴る時間を確認する(地域の行事なら近所の人に聞けばわかる)
  • 2️⃣ その1〜2時間前には音の届かない場所へ移動する
  • 3️⃣ 散歩・ごはん・お風呂を全部前倒しにする

「そこまでする?」と思われるかもしれません。でも年に1回です。1回だけ夕方の予定を1時間ずらせば、まめが数日引きずるのを防げる。コスパで言えば圧勝だと思っています。

避難先がない場合でも、時間がわかっているだけで打てる手はあります。音の鳴る側と反対の部屋にベッドを移す、窓と雨戸を全部閉める、テレビや換気扇の音を先につけておく。どれも「鳴り始めてから」やるのでは遅いことばかりです。

まとめ|今年のお盆も、無事に終わりました

今年のお盆をまとめると、こうなります。

  • 📌 精霊流しの爆竹は19時ごろから。家の前の海が音源なので家にいても逃げ場がない
  • 📌 2年前からじいじの家へ避難する方式に変更
  • 📌 当日は散歩を17時→16時に前倒しし、17時には出発
  • 📌 移動中も墓の近くで音が鳴り、まめは呼吸が荒くなる
  • 📌 避難先では去年と同じ狭い場所に入って耐えた(三方が囲まれた薄暗い一角)
  • 📌 21時に帰宅。警戒は続いたが翌朝の散歩はいつも通りできた
  • 📌 爆竹の最大の特徴は「予定がわかる」こと=事前に手が打てる

爆竹が苦手な犬と暮らしていると、地域の行事って少し複雑な気持ちになります。大切な伝統だし、なくなってほしいなんて全然思わない。ただ、うちの子はどうしても無理。

だったらこっちが動けばいい。2年やってみて、これがわが家の正解でした。

来年もまた、8月15日は16時から動き始めます。まめ、今年もよく耐えました🐾

タイトルとURLをコピーしました